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あなたの町のドクターコラム

人工股関節置換術を安心して受けるために

人工股関節置換術を安心して受けるために

聖隷佐倉市民病院  整形外科 副部長  岸田俊二 人工股関節置換術を選択された場合、主治医から手術の説明を受けることになります。その際、医師は「インフォームド・コンセント」と呼ばれる考え方に基づいて患者さんに説明を行います。インフォームド・コンセントとは「説明と同意」の意味で、「医師が治療について十分に説明した上で、患者さんがそれを理解し同意する」ことの重要性をあらわしています。 手術

人工股関節全置換術における最新の手術計画 ~3次元(3D)画像、実物大モデルについて~

人工股関節全置換術における最新の手術計画 ~3次元(3D)画像、実物大モデルについて~

東千葉メディカルセンター  整形外科 副部長  中嶋 隆行 人工股関節置換術の適応があると診断され、患者様が心配されることのなかに、「医師より提案されたインプラントは自分の体に合うのだろうか」、「術後はどんな関節の形や足の長さになるか」があると思います。その気持ちは執刀する医師も同様で様々な術前計画を行っていますが、これまではレントゲン写真上の平面で、インプラントを照合するといった方法が取ら

人工股関節全置換術後のよりよい生活のために

人工股関節全置換術後のよりよい生活のために

ベルランド総合病院  整形外科  許 太如 人工股関節全置換術(THA)は変形性股関節症や大腿骨頭壊死症、関節リウマチ等で股関節が痛くなり、日常生活に支障が生じている方に行われます。その効果は除痛、可動域改善、脚長差の補正といったものがあり、筋力の回復、歩き方の改善が見込めます。しかし、良いことばかりではなくて、合併症の心配があり手術を躊躇されている方も多いのではないでしょうか。特にTHAの

健康長寿に向けて ~ 楽しく健やかな人生を ~

健康長寿に向けて ~ 楽しく健やかな人生を ~

あさひ総合病院   整形外科  中藤 真一 先頃の発表では、日本は香港に抜かれましたが、世界第2位の長寿国です。その平均寿命は男性で79.44歳、女性85.90歳となっております。しかしながら、健康寿命(介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間)をみてみると、男性で70.42歳、女性73.62歳となっています。すなわち、男女とも10年近く介護が必要であったり、

人工股関節の術後の動作制限からの解放を目指して

人工股関節の術後の動作制限からの解放を目指して

私達が人工股関節手術において気をつけていることは、とてもシンプルです。それは、脱臼(人工関節がはずれる)しないこと、それからあしの長さ(脚長)をそろえることです。脱臼しやすい人工関節は、やっかいです。脱臼は脚を特定の方向に向けることで生じます。そこで、やってはいけない姿勢が生じます。股関節を深く曲げてはいけない、脚を内側によせてはいけない、脚を内側にねじってはいけない、などなどです。これにより椅子

人工股関節術後の日常生活について

人工股関節術後の日常生活について

北水会記念病院股関節センター  センター長  平澤 直之 人工股関節全置換術を受けられる患者様は年々増加傾向にあり、現在は年間40000人以上の方が受けられているとされております(矢野経済研究所2009年版 メディカルバイオニクス(人工臓器)市場の中期予測と参入企業の徹底分析より)。以前はその長期成績にばらつきが多く非常に不安定な手術であったため、一部の専門的な医療機関でしか受けられませんで

可能な限りより正確に!!!  ナビゲーションシステムを用いた人工膝関節置換術

可能な限りより正確に!!!  ナビゲーションシステムを用いた人工膝関節置換術

かわむら整形外科  リウマチ・人工関節センター  川村大介 人工膝関節手術において下肢の機能軸(体重のかかる軸)に対して正しく調整すること、良好な軟部組織(靭帯など)のバランスを獲得することは正常に近い関節の働きを得ることができるといわれ、手術後の成績を向上させるためにとても重要であると考えられています。 手術後に下肢の軸の調整が悪い場合は、早期の人工関節のゆるみや磨耗を引き起こすといわれ

わすれないでね!    大切な人工股関節置換術後の定期検診

わすれないでね! 大切な人工股関節置換術後の定期検診

浜松医療センター   整形外科  股関節再建・人工関節センター   岩瀬敏樹 人工股関節置換術は、高度な変形性股関節症の患者さんなど股関節の機能が著しく損なわれた人々にとって、とても治療効果の高い手術であることはご存知のとおりです。痛みが取れるというだけでなく、「まっすぐ歩けるようになった」、「いままで股関節の動きが悪いためにできなかったお辞儀ができるようになって人と会うのが楽しくなった」「

進化する人工股関節置換術

進化する人工股関節置換術

我汝会さっぽろ病院  院長 春藤基之 人工股関節置換術が一般的に行われるようになってからすでに40年以上経過しています。そして本術式は数ある外科手術のなかでも非常に良好で安定した結果をもたらしてきました。長年の痛みがうそのようになくなり、動きの悪かった関節がなめらかに動くようになり、脚をひきずらずにきれいに歩けるようになる。股関節疾患に悩む患者さんの要求をほとんどすべて満たすことのできる優れ

健やかに歩くために

健やかに歩くために

私たちが、ごく当たり前のようにしている動作にものすごい事実が隠されていることがあります。そのひとつが"2本足で歩く(二足歩行)"ということです。最近テレビなどでよく報道されていた2本足で歩くレッサーパンダ、風太くんが歩く姿に視聴者の方は驚かれましたが、"人が歩く"ことは全く当たり前のこととして考えられています。 すなわち二足歩行は、哺乳類の中でも、また現在生息している霊長類の中でもきわめて特異な