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あなたの町のドクターコラム

人工股関節の術後の動作制限からの解放を目指して

人工股関節の術後の動作制限からの解放を目指して

私達が人工股関節手術において気をつけていることは、とてもシンプルです。それは、脱臼(人工関節がはずれる)しないこと、それからあしの長さ(脚長)をそろえることです。脱臼しやすい人工関節は、やっかいです。脱臼は脚を特定の方向に向けることで生じます。そこで、やってはいけない姿勢が生じます。股関節を深く曲げてはいけない、脚を内側によせてはいけない、脚を内側にねじってはいけない、などなどです。これにより椅子

人工股関節術後の日常生活について

人工股関節術後の日常生活について

北水会記念病院股関節センター  センター長  平澤 直之 人工股関節全置換術を受けられる患者様は年々増加傾向にあり、現在は年間40000人以上の方が受けられているとされております(矢野経済研究所2009年版 メディカルバイオニクス(人工臓器)市場の中期予測と参入企業の徹底分析より)。以前はその長期成績にばらつきが多く非常に不安定な手術であったため、一部の専門的な医療機関でしか受けられませんで

可能な限りより正確に!!!  ナビゲーションシステムを用いた人工膝関節置換術

可能な限りより正確に!!!  ナビゲーションシステムを用いた人工膝関節置換術

かわむら整形外科  リウマチ・人工関節センター  川村大介 人工膝関節手術において下肢の機能軸(体重のかかる軸)に対して正しく調整すること、良好な軟部組織(靭帯など)のバランスを獲得することは正常に近い関節の働きを得ることができるといわれ、手術後の成績を向上させるためにとても重要であると考えられています。 手術後に下肢の軸の調整が悪い場合は、早期の人工関節のゆるみや磨耗を引き起こすといわれ

わすれないでね!    大切な人工股関節置換術後の定期検診

わすれないでね! 大切な人工股関節置換術後の定期検診

浜松医療センター   整形外科  股関節再建・人工関節センター   岩瀬敏樹 人工股関節置換術は、高度な変形性股関節症の患者さんなど股関節の機能が著しく損なわれた人々にとって、とても治療効果の高い手術であることはご存知のとおりです。痛みが取れるというだけでなく、「まっすぐ歩けるようになった」、「いままで股関節の動きが悪いためにできなかったお辞儀ができるようになって人と会うのが楽しくなった」「

進化する人工股関節置換術

進化する人工股関節置換術

我汝会さっぽろ病院  院長 春藤基之 人工股関節置換術が一般的に行われるようになってからすでに40年以上経過しています。そして本術式は数ある外科手術のなかでも非常に良好で安定した結果をもたらしてきました。長年の痛みがうそのようになくなり、動きの悪かった関節がなめらかに動くようになり、脚をひきずらずにきれいに歩けるようになる。股関節疾患に悩む患者さんの要求をほとんどすべて満たすことのできる優れ

健やかに歩くために

健やかに歩くために

私たちが、ごく当たり前のようにしている動作にものすごい事実が隠されていることがあります。そのひとつが"2本足で歩く(二足歩行)"ということです。最近テレビなどでよく報道されていた2本足で歩くレッサーパンダ、風太くんが歩く姿に視聴者の方は驚かれましたが、"人が歩く"ことは全く当たり前のこととして考えられています。 すなわち二足歩行は、哺乳類の中でも、また現在生息している霊長類の中でもきわめて特異な

生き生きと過ごす

生き生きと過ごす

その膝の痛みあきらめていませんか? 長年膝を使っていると軟骨がすり減り、痛みと共にO脚などの変形が目立ってきます。痛みのため立ち上がる際に両手の支えが必要になったり、長い距離を歩くことが難しくなってきます。特に階段の昇り降りでの差し込むような痛みに悩まされる方が多いようです。軟骨が重度にすり減ってしまった場合には、人工関節が痛みの救世主と成りえます。 人は脚から老いるといわれます。脚の痛み

人工股関節置換術における      ナビゲーション手術について

人工股関節置換術における ナビゲーション手術について

最近は目的地に正確に到着できるようナビシステムを自動車に装備することも少なくありません。人工股関節の手術においても同じ原理を用いて、より正確な手術を行うことを目的としてナビゲーションシステムがあります。このコラムではナビゲーション手術の実際について触れさせていただきます。 1.人工関節置換術とは 人工股関節置換術は変形した関節を取り除き、金属、セラミック等で組み合わせてできた人工の関節を挿入す

膝の痛みを取って人生を楽しみましょう。

膝の痛みを取って人生を楽しみましょう。

変形性膝関節症における人工関節手術 高齢化社会の到来で、膝の痛みを感じている患者さんは年々増大しています。ご高齢の患者さんの膝の痛みの原因になる最も多い病気は変形性膝関節症といいます。加齢とともに膝の軟骨が磨り減って、膝が痛む病気です。軟骨が残っている場合には、痛み止め、湿布、リハビリや膝の注射などで痛みは楽になりますが、軟骨がなくなってしまうと、人工関節が最もいい治療法になります。膝の痛みのせ

変形性股関節症とリハビリテーション

変形性股関節症とリハビリテーション

日本人と変形性股関節症 股関節に痛みを引き起こす病気には変形性股関節症があります。その名のとおり股関節の骨が変形してしまう病気です。関節の中には軟骨といって、関節をスムーズに動かすためのクッションが入っているのですが、それが次第に磨り減ってしまい、最後には骨まで削られてしまうという病気なのです。この病気になると歩くことが不自由になり、ひどい場合には夜も痛みで眠ることができなくなります。変形性股関