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人工膝関節全置換術

皮膚切開

03_img18 膝の前面の皮膚を12~15cm前後切ります。

骨の切除

03_img19 大腿骨(太ももの骨)を人工関節(大腿骨コンポーネント)の形状にあわせて切り、表面をととのえます。
脛骨(すねの骨)を人工関節(脛骨コンポーネント)の形状にあわせて切ります。
必要に応じて、膝蓋骨(ひざの皿)をととのえます。
後十字じん帯[?]を切らずにそのまま残しておく方法と、切除する方法があります。

人工関節の設置

03_img20 大腿骨に人工関節(大腿骨コンポーネント)を設置します。
このとき、骨セメントを使用して固定する場合があります。
脛骨に人工関節を設置します。このとき、骨セメントやネジを使用して固定する場合があります。
膝蓋骨を設置する場合も、骨セメントで固定することがあります。

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じん帯(たい)
じん帯(たい)は骨と骨をつないでいます。
膝(ひざ)関節には、側副(そくふ)くじん帯(たい)(外側・内側) 前十字(ぜんじゅうじ)じん帯(たい)、後十字(こうじゅうじ)じん帯(たい)、膝蓋腱(しつがいけん)があり、関節を安定させています。側副(そくふく)じん帯は左右に関節がずれないように、前十字(ぜんじゅうじ)じん帯と後十字(こうじゅうじ)じん帯は前後に関節がずれないようにはたらきます。
膝(ひざ)関節の軟骨がすり減ると、関節のすき間がなくなってきます。すると、その分じん帯にゆるみが出て、関節の安定性が悪くなります。また、O脚(おーきゃく)などの変形があると、側副(そくふく)じん帯のうち片側だけが緊張して負担がかかり、じん帯そのものが痛むようになることもあります。

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