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治療の流れ

入院

入院前

関節の動きが悪い、あるいは、まったく動かないような場合は、その周辺の筋肉も萎縮してしまい、思うように働かないことがあります。せっかく手術をし ても、筋肉が動かなければ関節を動かすことができないため、手術前からリハビリテーションで筋肉をほぐすマッサージや運動をおこなう場合があります。

手術前日

手術の前日は、可能であれば入浴またはシャワー浴をして全身を清潔にします。
手術の前日は、決められた時間以降、飲食ができなくなります。他の手術と同様に、胃の中を空にしておきます。

手術当日

007 手術の準備が整うと、手術室へ移動します。
麻酔をかけます。麻酔をかけると、患者さんは手術中眠ってしまいます(全身麻酔[?])。同時に、腕の付け根の神経を麻酔薬で遮断する腕神経叢ブロックを併用する場合があります。

手術後

  • 手術直後から、医師や看護師が患者さんの状態を観察します。
  • 尿道に管が入っていることがあります。
  • 手術した腕をギプスや包帯で固定しています。
  • 体の向きを変えるときは、看護師などのスタッフがお手伝いします。
  • 手術した部位の痛みに対して、注射や点滴で鎮痛剤(痛み止め)を投与する場合があります。

わからないことや不自由なことがある場合は、遠慮せずに医療者に伝えましょう。

リハビリテーション

術後~2週目

肘を固定している間は、肩関節や手指の関節の運動をします。

術後2~4週目

腕の固定をはずして、肘の曲げ伸ばし運動を始めます。肘の周辺の筋肉をほぐす運動やマッサージを行う場合もあります。そして、徐々に、食事など負担の軽い動作を始めます。

術後4~6週目

008

通常の日常の生活動作を行う訓練を始めます。

この情報サイトの内容は、整形外科専門医の監修を受けておりますが、患者さんの状態は個人により異なります。
詳しくは、医療機関で受診して、主治医にご相談下さい。

全身麻酔(ぜんしんますい)
口と鼻をおおうようなマスクをあてて麻酔薬を吸い込むか、麻酔薬を注射するなどして麻酔をかけます。麻酔薬で中枢神経(ちゅうすうしんけい)(脳・脊髄)のはたらきを抑え、無意識の状態にします。患者さんは、手術中は眠った状態で、まったく痛みを感じることはありません。