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治療のながれ

手術前日

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  • 手術の前日は、可能であれば入浴またはシャワー浴をして全身を清潔にします。
  • 手術の前日は、決められた時間以降、飲食ができなくなります。他の手術と同様に、胃の中を空にしておきます。

手術当日

  • 必要に応じて、手術する部位の体毛の処理をします。処理の有無、方法、日程は医療機関によってことなります。
  • 手術の準備がととのうと、手術室へ移動します。
  • 麻酔をかけます。麻酔をかけると、患者さんは手術中眠るか(全身麻酔[?])、下半身の感覚がなくなります(脊椎麻酔あるいは硬膜外麻酔[?])。
  • 人工膝関節全置換術がおこなわれます。

手術後

  • 手術直後から、医師や看護師が患者さんの状態を観察します。
  • 尿道に管が入っています。
  • 深部静脈血栓症の予防のために、弾性ストッキング[?]または弾性包帯を着用します。さらに、足の血管を圧迫する特殊な器械を装着することがあります。
  • 手術した部位の腫れをおさえるために、冷やしたり少し高く上げる場合があります。
  • 手術した部位の痛みに対して、注射や点滴で鎮痛剤(痛み止め)を投与する場合があります。鎮痛剤を使用しても、多少の痛みを感じることもありますが、これは異常ではありません。しかし、薬で痛みが軽くならない場合には、必ず医師・看護師にそのことを伝えましょう。

03_img23 ※術後しばらくはベッドの上での生活が中心になります。わからないことや不自由なことがある場合は、遠慮せずに医療者に伝えましょう。

この情報サイトの内容は、整形外科専門医の監修を受けておりますが、患者さんの状態は個人により異なります。
詳しくは、医療機関で受診して、主治医にご相談下さい。

弾性(だんせい)ストッキング
非常に弾力性の高いストッキング(靴下)です。下肢の血管を圧迫して、足先から心臓へ戻る血液の流れを助ける効果があります。
全身麻酔(ぜんしんますい)
口と鼻をおおうようなマスクをあてて麻酔薬を吸い込むか、麻酔薬を注射するなどして麻酔をかけます。麻酔薬で中枢神経(ちゅうすうしんけい)(脳・脊髄)のはたらきを抑え、無意識の状態にします。患者さんは、手術中は眠った状態で、まったく痛みを感じることはありません。
脊椎(せきつい)麻酔・硬膜外(こうまくがい)麻酔
背骨の間から麻酔薬を入れて、手術する部位の痛みを取る方法です。麻酔が効いてくると、下半身の感覚がなくなります。脊椎(せきつい)麻酔の場合は、背骨の間から脊髄のまわりに直接麻酔薬を注射します。 硬膜外(こうまくがい)麻酔では、背骨の間から細い管を入れて、そこから麻酔薬を注入します。