第6回 『もっと知りたい関節の話』
〜表面置換型人工股関節置換術〜
人工股関節置換術は、皆さんもよくご存知だと思いますが、表面置換術という手術方法があるのをご存知でしょうか。今回は、最近注目されている股関節の治療法、表面置換型人工股関節置換術(以下表面置換術)について、金沢大学整形外科の
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1、股関節の表面置換術とは? 大腿骨の骨頭の表面部分と、臼蓋(骨盤の骨)を削り取って、人工の関節に置き換える手術です。1930年代に行われていた手術方法ですが、当時は、人工関節の素材の開発が進んでいないことや、骨の弱い患者さんにも手術をしていたこともあり、あまり良い成績が出ず、表面置換術が行われなくなりました。その後、素材の開発が進んだことや、手術手技の工夫で、最近また注目を浴び始めた手術方法の一つです。 |
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問題点 |
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現在、最も長い手術経過が7年と短いため、それ以上長く経過した場合に起こる問題が明らかになっていません。また、金属同士の関節面は摩耗しにくいと言われていますが、耐久性や長期の摩耗粉(金属イオン)の影響はわかっていません。ただし、金属同士の関節面の歴史はポリエチレンより長く,現在までの手術経過においては、特に問題は起こっていません。 |
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大腿骨頸部骨折:人工股関節と異なり、大腿骨頸部に穴を開け、そこに軸を差し込み支えます。そのため、大腿骨頸部にかかる負担が大きくなり、骨の弱い方は骨折する可能性があります。 |
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手術方法が人工股関節に比べると技術的に難しく、手術時間が長くなる場合があります。また、手術の操作方法を習得するのに時間がかかるため、手術を行える医師が限られています。 |
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現在、表面置換術と人工関節置換術でどちらのほうが機能的に優れているかは、はっきりとした研究結果は出ておらず、「差がない」という医師も多くいます。その中で表面置換術の最大の特徴は、自身の骨がより多く残せ,将来の再置換の際に,手術が容易に行えることではないでしょうか。その点では,より若年者向きのインプラントであるといえます。 表面置換が一番良いというわけではありません。人工股関節置換術も長い歴史があり、手術法が確立されている最も成績の良い手術のひとつです。手術後元気に日常生活を送られているかたもたくさんいます。どのような手術の適応になるかは、患者さんの状態によって違います。医師とよく相談して、一番あった手術方法を選択することが大切です。 関連ページ:金沢大学附属病院 整形外科 『関節・リウマチ疾患に対する治療』 協力:金沢大学附属病院 整形外科 |
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