文字サイズ

話題の広場

第17回 『人工関節で取り戻したプロゴルファーとしての人生』

第17回 『人工関節で取り戻したプロゴルファーとしての人生』

今回は、2009年に人工膝関節置換術を受け、翌年の米国PGA(プロゴルフ協会)ツアーで復帰第1戦を見事優勝で飾った米国プロゴルファー、フレッド・ファンク氏の物語をご紹介します。 プロゴルファーと人工関節 プロゴルファーとしての人生を再び 最後に プロゴルファーと人工関節 人工関節の手術を受けたプロゴルファーと言えば、人工股関節置換術を受けたジャック・ニクラウス氏が有名ですが、ニクラウス氏が手術を決意した最大の理由は「孫たちと充実した時間を過ごしたい」というものでした。これに対して、フレッド・ファンク氏の場合は「ゴルファーとしてのライフスタイルを取り戻したい」ということが人工膝関節置換術を決意した理由でした。 ファンク氏は右膝の半月板損傷をわずらい、数年間痛みを抱えて競技をしていました。2008年には半月板の修復手術を受けますが、その後も膝の痛みは続き、翌年、人工膝関節置換術を受けることとな...

埼玉協同病院
整形外科部長
仁平 高太郎 先生

第16回 『人工股関節手術20年間の進歩』

1970年代に人工股関節置換術が日本に導入され、今では年間約4万件の手術が行われるようになりました。その間、インプラントや手術方法などさまざまな進化を遂げています。今回は人工股関節手術のこの20年間の進歩について、埼玉協同病院 整形外科部長の仁平 高太郎先生にお話を伺いました。 はじめに この20年間の変化 現在の人工股関節手術 昔も今もこれからも変わらずに大切なこと 1. はじめに 近年、人工股関節置換術が普及して、ナビゲーション手術やMIS(最小侵襲手術)等の人工股関節手術に関する専門用語を患者さん側から質問されることも少なくありません。私が医師になった頃(22年前)とは比べようもないほど、人工股関節手術への理解、認知度が変化したと実感します。 当時は元号が昭和から平成に変わる時であり、まだパソコンは一般人の手元にはなく、もちろんインターネットなどというものはありませんで...

福岡和白病院
リウマチ・関節症センター長
林 和生 先生

第15回 『股関節痛を自分で治す』

平成22年3月に『股関節痛を自分で治す本』がマキノ出版から発売されました。この本は、著者が指圧整体院の院長である大谷内 輝夫おおやち てるお先生で、それを整形外科医師が監修しているという非常に珍しいタイプの本です。そこで、今回は監修者である福岡和白病院 リウマチ・関節症センター長の林 和生はやし かずお先生に、本に書かれている運動療法とその効果についてお話を伺いました。 大谷内先生の運動療法との出会い 患者さんの状態にあった運動 運動の効果 長期間続けられる運動を 大切な筋力のバランス 術後の回復を早めて杖なし歩行を実現する 対象とならない疾患 おわりに 1.大谷内先生の運動療法との出会い 私も整形外科医ですので、長年診療をおこなううちに、股関節疾患に対する治療の中心が”手術”にシフトしていたと思います。それでも、運動療法の必要性は常に感じており、骨切りや人工関節な...

第14回 『人工股関節再置換術』

第14回 『人工股関節再置換術』

人工股関節置換術については、テレビや新聞、インターネットや市民健康講座などを通してその情報を得る機会が多くなりましたが、人工関節の「再置換術」についてはまだまだ情報が少ないようです。   そこで、今回は『人工股関節の再置換術』について、大阪大学医学系研究科教授の菅野伸彦先生、同研究科助教の坂井孝司先生にお話を伺いました。 はじめに 人工股関節の再置換術の実際 どのような場合に再置換術を行うのか 感染予防と骨折予防 最後に 1. はじめに 外来で診察していると、患者さんから再置換術について、「歩けなくなるのでは?」とか「どんな場合に必要になるの?」とか「手術も大変で命に関わるの?」とか「何ヶ月も入院しないといけないの?」といった質問がよくあります。このように、多くの患者さんが再置換術に対して大きな不安を抱えていることと思います。 しかし、実際には再置換術をしたから...

日産厚生会 玉川病院
松原 正明 先生

第13回 『両側同時におこなう人工股関節置換術』

日産厚生会 玉川病院 股関節センターでは、年間約400例の人工股関節置換術が行われ、うち80例が両側同時人工股関節置換術です(平成20年度実績)。さらに、この病院では手術後の行動制限(脱臼予防)がありません。そこで今回は、この病院でおこなわれる手術・治療について、股関節センター長の松原正明先生にお話を伺いました。 両側同時人工股関節置換術について 手術の実際 術後の状態 退院のゴール 両側同時手術のメリットとデメリット 両側の股関節が同じように悪い場合 まとめ 1. 両側同時人工股関節置換術について 両側の股関節が悪くなり人工関節置換術が適応となった場合に、片側ずつ時期をずらして手術をする方法と、両側一度に手術をする方法があります。 我々は、その患者様の意思や希望を尊重して手術をおこなっていますが、私自身は、手術による痛みなどは1度で十分で、2度も痛い思いをしたくないと思います。ですから、...

北新病院
末永 直樹 先生

第12回 『人工肘関節のスペシャリストに聞く』

人工肘関節置換術は、膝や股関節の人工関節置換術と比べると非常に少ない手術ですが、近年、手術を受ける患者さんは増加しつつあります。そこで、今回は、医療法人朋仁会 北新ほくしん病院 上肢人工関節・内視鏡センター長の末永すえなが直樹なおき先生にお話をうかがいました。 肘の人工関節置換術とは 対象となる疾患 人工肘関節 合併症 手術の実際 MIS(低侵襲)による人工肘関節置換術 術前術後の経過 術後の注意点 まとめ 1. 肘の人工関節置換術とは 膝や股関節の人工関節と同じように、関節のいたんだ部分を削って、その中に、チタン製やポリエチレン製の人工物を挿入して関節を再建する(作り直す)手術です。むし歯の処置をイメージするとわかりやすいと思いますが、むし歯の表面を削ってセメントを入れ、銀歯をかぶせるのと基本的には同じことです。ただし、肘の場合は、銀歯と銀歯がかみ合うように、金属同士が合わさるということ...

第11回 『ひとりで悩まないで ~患者会を活用しよう~』

第11回 『ひとりで悩まないで ~患者会を活用しよう~』

今回は、NPO法人 変形性股関節症の会「のぞみ会」を取材しました。5月2日に東京本部事務所での「のぞみ亭」、そして6月20日の「講演会」に参加させていただき、その活動を取材してきました。 のぞみ会とは? のぞみ亭 講演会 まとめ 1.のぞみ会とは? NPO法人のぞみ会は、変形性股関節症を持つ人の会として1986年6月に活動を開始し、現在は、全国に16支部を持ち、広く股関節疾患を持つ人の会として会員数約6,400名の団体となっています。最近ではインターネットの普及によりさまざまな情報を入手しやすくなりましたが、それ以前は疾患や治療の情報を集めることが困難でした。そのような時代から、のぞみ会では股関節疾患を専門とする医師の協力を得ながら、講演会や機関紙による情報提供、会員同士の情報交換など、積極的な活動を継続しつつ現在に至っています。 2.のぞみ亭 「のぞみ亭」は会の活動の一つで、股関節の悩み...

長崎医療センター
本川 哲 先生

第10回 『関節リウマチの治療』

今回は「関節リウマチの治療」をテーマに、生物学的製剤と人工関節置換術について、長崎医療センター 整形外科部長の本川哲(もとかわさとる)先生にお話を伺いました。本川先生は日本リウマチ学会が認定するリウマチ専門医・指導医として、より安全で標準的な医療提供に努められています。 関節リウマチ 生物学的製剤(せいぶつがくてきせいざい)について 手術治療について 手術を考える時期について 当院の人工関節置換術 人工関節置換術の実際 手術を受けられる方へ 1. 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫の異常、いわゆる自己免疫疾患というのが根底にありますが、はっきりとした原因はまだわかっておらず、ウイルスや細菌の感染など様々な因子で発症するといわれています。 しかしながら、近年、関節の炎症や関節破壊がどのようにして起こっているかが明らかになり、それを引き起こす原因となっ...

第9回 『人工関節置換術の痛みとリハビリテーション』

第9回 『人工関節置換術の痛みとリハビリテーション』

今回は、『人工膝関節置換術の痛みとリハビリテーション』について、同愛記念病院整形外科の立石智彦先生に伺いました。立石先生はスポーツ障害にたいする治療も多く行っており、早期退院に向けたリハビリにも積極的に取り組まれています。 人工膝関節置換術における両側同時手術と片側手術の違い 疼痛管理 リハビリの進み方 血栓予防について 社会復帰について 最後に 1.人工膝関節置換術における両側同時手術と片側手術の違い 変形性膝関節症では、両方の膝がほぼ同時に悪くなる人が多く、そのような人には両側同時に手術を行います。そうではなく、片方ずつ悪くなり、片方だけ軟骨が磨り減っている人には片側ずつ手術を行います。変形性関節症の進行度は6期に分けられますが、片側がⅤ期くらいで手術適応ならばそちらは手術を行います。そして、反対側がⅢ,Ⅳ期だと、するかしないか状況によって考え...

第8回 『ナビゲーションを使用した人工股関節置換術と術後の生活動作』

第8回 『ナビゲーションを使用した人工股関節置換術と術後の生活動作』

ひとくちに、ナビゲーションと言ってもその機能や使用法は機種や使用部位によって異なる点もあります。前回、ナビゲーションを使用した人工膝関節置換術についてご紹介しましたが、今回はナビゲーションを使用した人工股関節置換術について、年間約150症例の人工股関節置換術を行っている国立病院機構大阪医療センターの整形外科股関節クリニック 三木 秀宣先生にお話しを伺いました。 また、術後の生活動作についても動画を交えて解説頂きました。 人工股関節におけるナビゲーション使用のメリット・デメリットについて教えてください。 正確に設置されて可動域が大きくなると、手術後の実生活上にどのようなメリットがありますか? 術前術後の動作 インタビューを終えて 1.人工股関節におけるナビゲーション使用のメリット・デメリットについて教えてください。 一番のメリットは、正確に手術前に計画した通りに人...