Kさん(女性 手術時年齢52才) 病名:右側股関節脱臼
平成15年9月2日で手術後16年になります。右側股関節脱臼で、子供のころから辛いことがたくさんありましたが、日常生活はなんとか過ごせていました。
40代前半頃から歩くことが辛くなり、近くの病院へ相談に参りましたが、人工関節にするにはまだ早いと言われ、我慢しておりました。
44歳の時車の免許を取り、足に負担がかからないように生活しておりましたが、40代後半に転んでしまい足のほうはどんどん悪くなるばかり。とうとう歩けなくなり、52才のとき前に行った病院へ参りました。以前と違う先生でしたが、お会いしてお願いいたしましたら、なぜこんなになるまで放っておいたのか、ここでは手術ができないからと大学病院を紹介していただきました。そこでも同じように「我慢するにも程度があるよ」言われましたが、1987年 9月に手術をしていただきました。10月末日退院し、その後はベッド上でリハビリの毎日でした。
6ヶ月くらいは一人で外出するのが怖かったけれど、翌年の4月ごろ主人に隣に座ってもらいやっと車で出かけるようになりました。松葉杖から一本杖になり、徐々に杖なしで歩けるようになり、病院の先生が神様のように思えました。
せっかく歩けるようになったのだから少しでも持続するようにと、それからは毎日20~30分くらいリハビリをしてから起床し、仕事にかかります。体調の悪い時か寝坊した時以外はやります。旅行に行ったときや、親戚へ出かけても休まず続けるようにしています。
*ベッド上で腰の下に両手を置いて、足を上に上げ横に開閉を30回
*両足の交互に上げ下げする、を30回
*足首を外側と内側に30回ずつ回す
*手術をした足を斜めに上げ、30秒を3回
*腹筋運動を30回
この5種類の運動を毎日続けているせいか、最初は畳の縁にさえつまづいていましたが、今はあまりつまづかなくなりました。手術前は、8~10年で再手術と言われていましたが、16年間を維持してこられたような気がします。これからもがんばって参りたいと思っております。
(出典:NPO法人のぞみ会 発行誌のぞみNo.66 「人工関節置換術15年以上の方の体験記」)