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股関節の主な病気 


 変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)

成人の股関節疾患の中で、もっとも多くみられるもので、高齢者に多く、人口の高齢化とともに年々増加傾向にあります。原因によって一次性(いちじせい)のものと二次性(にじせい)のものとに分類され、日本では二次性変形性股関節症の割合がとても高く、女性に多いのが特徴です。

 一次性変形性股関節症:原因がわからずに関節軟骨(なんこつ)がすり減り、骨が変形します。
 二次性変形性股関節症:生まれつきの股関節の脱臼だっきゅう先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう))や股関節の発育が悪いこと(臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん))などが原因で発症するものです。

関節にかかる体重を吸収してすべりをよくしている関節軟骨が傷ついたりすり減ったりして、骨が壊れたり、また(とげ)のように増殖(ぞうしょく)する(骨棘(こつきょく))ために生じる病気です。
痛みが出たり、また、安静により痛みが軽くなったりします。これをくり返しながら、ゆっくりと進行していく病気です。まれに、数ヶ月のうちに急激に悪化することもあります。


臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)
臼蓋(きゅうがい)(骨盤の骨)の発育が不良で小さく、骨頭(こっとう)を十分におおうことができない状態をいいます。体重の数倍の力がかかる関節ですから、骨頭をうける臼蓋の面積が狭いと、その狭い接触面に集中的に力が加わることになります。その結果、軟骨(なんこつ)は早くすり切れてしまいます。

 関節リウマチ

関節リウマチは、関節に炎症がおこり、腫れて痛む病気です。男女比1対4の割合で女性に多い疾患です。30〜50歳前後がもっとも多く、若者から高齢者全般におよびます。原因はまだ明らかにされていませんが、自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)のひとつと考えられています。
関節をおおっている関節包(かんせつほう)の内側にある滑膜(かつまく)が炎症をおこして増殖し、骨や軟骨(なんこつ)が徐々に破壊されていきます。手足の指の関節に痛みや腫れをともなう関節炎(かんせつえん)から始まり、やがて(ひじ)やひざ、肩、首などの関節に広がっていきます。

股関節におよぶ場合には、股関節が伸ばせなくなったり、立ったり座ったりする動作や階段の昇り降りの動作などがスムースにできなくなったりします。また、股関節を動かせる範囲が狭くなるため、歩き方がぎこちなくなります。

治療としては、抗リウマチ薬やステロイド剤、痛み止めの薬などの薬物療法や、リハビリテーションなどの運動療法をおこないます。関節の破壊が進行すると人工股関節全置換術(じんこうこかんせつぜんちかんじゅつ)などの手術療法の適応となります。

リウマチ21.infoのホームページ

 (特発性とくはつせい大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)

大腿骨頭だいたいこっとうを流れる血液の流れが悪くなり、栄養が行き届かなくなって骨頭が壊死(えし)してしまう病気です。
進行すると、骨頭がつぶれて(圧潰(あっかい))、軟骨がなくなり、骨頭と臼蓋(きゅうがい)側の骨とが直接ぶつかって、関節全体が破壊されます(関節症性変化(かんせつしょうせいへんか))。

関節機能の予後(よご)(将来の見通し)は、壊死した部分の位置と大きさでかなり推定することができます。大腿骨頭の内側のみの壊死では、治療の必要性があまりなく、中央から外側へと壊死が大きくなるにつれて、時間とともに壊死部が圧潰し、痛みなどの症状が出てきます。圧潰が軽度で停止すると、症状も自然に軽快することがありますが、圧潰による症状が持続する場合は、骨切(こつき)り術人工骨頭置換術(じんこうこっとうちかんじゅつ)人工股関節全置換術(じんこうこかんせつぜんちかんじゅつ)をおこなうこともあります。

原因は明らかにされていませんが、ステロイド剤を多量に使用した場合や、アルコール摂取量の多い人などに発症することが多いようです。
また、大腿骨頭壊死症は国の特定疾患に指定されています。

難病情報センターのホームページ


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